7月14日の熊野那智大社の例大祭(那智の火祭り)を見物。
式は10時の御本社大前の儀で始まり、15時30分からの扇神輿還御祭で終わるが、14時から20分間の御火行事(火祭り)が見どころです。那智扇祭り(火祭り)式次第
御火行事は扇神輿(遷御されたご神体)が那智大社本殿から滝まで下りていき、それを大松明が迎えるという段取りらしい。
扇神輿は熊野の神々を御滝の姿に表したもので、高さは6mある。
那智大社前に12体並べられていたが、にわか雨が降ってきたのでビニールが被せられた。
(11時ごろの那智大社宝物殿前)
白い装束の人は大松明を担ぐ人で、青装束の人は扇神輿を運ぶ人。
大和舞 (稚児さんが斎王の舞を踊っている)
御火行事は14時からであるが、12時までに道路から滝への階段の降り口で受付しないと、予約している特別観覧席に入れないという事だったが、もっと遅く来る人が多かった。
階段脇の斜面は無料の観覧場所であるが、良い場所に座っている人は朝7時から座っている由
午後2時となり御火行事が始まった。
扇神輿を呼び寄せる為に、1の使いが松明を持って「ダーダー」と言いながら階段を登っていった。
扇神輿は那智大社から既に下りており、階段の上の道路で待機している。
続いて2の使い、3の使いも上がっていった。
使いが上から降りて来た。
12本の大松明に火がつけられ、扇神輿を迎えに上っていく。
12本の大松明が12体の扇神輿を引き連れて階段を下りてくる。
50Kgの大松明を抱えて下りるだけならなんとかなるが、何回も上り返すのはきつそう。 石垣に大松明の先端をぶつけて擦りつけているのは、熱い燃えカスが落ちてくるのを防ぐのと炎の大きさを調整しているのか? 古式にのっとってやっているのだと思うが不合理だと思うところが多い。 例えば大松明にベルトを付けて肩に掛けたら楽になると思うし、口に含んだ水を炎に吹きかけているのもあまり意味がない。本気に水かけしたいのであれば、噴霧器を使えば良いと思う。 扇神輿は3人または4人で持ち運んでいるが、かなり重量があり重心が高いので、フラフラしている。持ち運びしやすくしたいのであれば、アルミなりプラスチックを使えば軽くできる。 今の形になるまで色々変えて来たと思うので、伝統のある古式なので変えられないという事はないように思います。