2012年4月16日 パンポチェ(3901m) 高度順応の為、停滞
朝はすっきりと晴れているが、午後、山は雲で覆われる。
夕方は1時間ほど薄い雪が降り、夜は満点の星空になる。
体調的には全く問題がないので進むかどうか迷ったが、朝の心拍数が若干高かったので、念の為、ここで停滞する事にした。
1週間前に、中国の理塘ルート(3000~4600m)を4日間かけて通過したので、4000mには順応しており、必要がなかったのかもしれないが。
昨晩の客は、次の7人。
1)ロングステーしている欧米系老人(1日中、本を読んでいたが、夕方はインターネットを
していた。)
→確かにここは、眺めも食事も良いし、 1日1000円~1500円で暮らせるので、
ロングステーに適地。
→通信はモバイルを使っていた。この辺りは携帯電話が使える。
2)昨晩が2泊目の欧米系男性(咳きがひどく、体調悪そう。今日も停滞)
3)昨晩が2泊目のネパール女性(50歳位と20歳位の2人、トレッキングではなく
Everest -Climbing と言っているらしい。停滞)
→ネパール女性クラーマーについて、ガイド達に聞いてみた。
私:「あの人達は、女性ガイドか?」
ガイド:「ガイドではなく、クライマー。エベレストに登るらしい。」
私:「何人のパーティー? 他にメンバーがいるのか?」
ガイド:「彼女ら2人だけ」
私:「絶対に無理だ。装備も準備も足りない。無理だと言ってやれ。」
→ガイド達も心配していたが、 彼女と話をしたのはロングステー欧米系老人
だけで、「エベレストに登るクライマー」というのは、この 老人からの情報
らしい。
→翌日、ゾングラのロッジでのんびりしていたら、年配の方の婦人が一人で
登ってきた。
装備から見ても登山ではなく、EBCまでのトレッキングでしょう。この人と話を
した欧米系老人が誤解したのですね、きっと。
4)昨晩が2泊目の欧米系男性 (ペリッチまで行くと言って, 今朝出発した。 )
5)昨日入ってきた欧米系男性(昨夜は明日どうするか迷っていたが、今朝、
「体調が今一なので無理をしない。親父も何とかの病気でひっくり返ったので、
この辺りで引き返しても良いかな。」と言っていた。停滞)
6)昨日入ってきた私(停滞)
このロッジには、客に付いてきたガイドとポーターの他に、客待ちをしているガイドが
大勢泊まっていた。
彼らは親切で優しく、初対面でも親しく話をしてくれる。
・現在登攀中の登山隊の入山を手伝った後、下山を待っているガイドもいる。
携帯を取り出して、ロシア人と2人で登ったというアマダブラム山頂での写真等
を見せてくれた。
アマダブラムはすぐそこに見えるが、非常に難しい山との事。
確かに、ほぼ垂直のドーム状岸壁の登攀が1000m程ある。
・チョラパスの状態を聞いたところ、「問題ない」、 「雪道ではなくRock Road」
との事。
・ポーターは1000Rs/日、ガイドは1500Rs/日。
(旅行会社に頼むとマージンがのって随分高くなる。)
充電器がザックに入っていない。カトマンズの宿に置いてきたらしい。
まもなく、1台目のカメラのバッテリーが切れるので、その後はスペアーの
カメラのバッテリーだけとなる。
このロッジまでは小型水力発電器から電気が送られているが、ここより奥は
ソーラ発電。
カメラバッテリーの充電費は、100RSから300RSと高くなる。
昨日は雲がかかっていたエベレスト方向の山が 、今日、5時に目が覚めた時には
くっきりと見えた。
光量が少ないので良い写真は撮れないと判っていたが、数枚撮った。
後日、パソコンでアップしてみると、 エベレストは ヌプツェの山稜から少し頭を出していた。
11:42 日が出てから撮った唯一の写真(バッテリー倹約)
パンポチェ村の裏山に登り、パンポチェ下村を写す。
後方の左はタムセルク、右奥はナムチェの向こう側(南西側)のKarelungかと思われる。